From:福村崇哲 東京のプライベートオフィスより、、、
「あいつは裏切り者だ」
以前、ある経営者と食事をしていたときのこと。 話題が、最近辞めた社員の話になった途端、彼の表情が険しくなりました。
手塩にかけて育てた部下が、ライバル企業や別の業界へ転職してしまう。 その悔しさ、憤り。 痛いほどわかります。
僕もかつてはそうでした。 辞表を出された瞬間、「もう二度と顔も見たくない」とすら思ったこともあります。
しかし、、、 もしあなたが、ビジネスで感情よりも「実利」を優先できる賢明なリーダーなら。 あるいは、年々高騰する採用コストに頭を抱えているなら。
その「辞めた社員」こそが、 あなたの会社を救う、最強の資産になるかもしれません。
今日は、多くの経営者が感情的な理由で無視している、 しかし、実は最も合理的で、最もリターンが大きい採用戦略についてお話しします。
そう。「出戻り社員(アルムナイ)」の積極採用です。
なぜ、一度会社を去った人間をわざわざ呼び戻す必要があるのか? プライドを捨ててでも、彼らに連絡を取るべき「3つの理由」があります。
1. 採用コストが「ほぼゼロ」
通常、優秀な人材を一人採用しようと思えば、 エージェントへの紹介料だけで年収の30〜35%。 広告費や面接の手間を含めれば、数百万円が瞬く間に消えていきます。
しかも、それだけコストをかけても、 「本当に優秀か?」は入社してみるまでわかりません。 まさにギャンブルです。
しかし、元社員ならどうでしょう? 電話一本、メッセージ一通で済みます。 コストは、久しぶりの再会を祝うコーヒー代くらいでしょう。
2. 教育不要の「即戦力」
新卒はもちろん、中途採用でさえ、 会社の文化や独自の業務フローに馴染むまでには、平均して3ヶ月〜半年はかかります。 その間、彼らは「給料泥棒(投資期間)」です。
一方、出戻り社員は、 あなたの会社の強みも、弱みも、 システムの使い方も、キーマンが誰かも、全て知っています。
初日からPCを開き、パスワードさえ再発行すれば、 30分後にはバリバリ働いてくれるでしょう。 これほどの生産性の違い、経営者なら無視できないはずです。
3. 実は「定着率」が高い
これが最も意外な事実かもしれません。 「一度辞めた人間は、また辞めるんじゃないか?」
普通はそう思いますよね。 しかし、データや経験則が示しているのは逆です。
彼らは「外の世界」を見てきました。 隣の芝生が青くなかったこと、 あるいは、あなたの会社の「良さ」を、外に出て初めて客観的に理解したのです。
「やっぱり、ウチが一番働きやすかったな」
そう感じて戻ってきた人間は、 以前よりも強いロイヤリティ(忠誠心)を持って働いてくれます。 彼らは、覚悟が決まっているのです。
感情を捨て、実利を取れ
もちろん、喧嘩別れした人間や、 明らかな問題児を呼び戻す必要はありません。
しかし、もし 「もっと成長したい」 「別の世界を見てみたい」 そんな前向きな理由で卒業していった優秀な元部下がいるなら、、、
変なプライドは今すぐゴミ箱に捨ててください。
「最近どう?元気にしてるか?」
その一通のメッセージが、 数百万円の採用コストを浮かせ、 即戦力の獲得に繋がるのです。
ビジネスにおいて、感情はコストです。 結果(数字)を出すことこそが、リーダーの責任です。
あなたは、一時の感情と、長期的な利益。 どちらを選びますか?
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