なぜ、優秀な若手ほど「管理職」を拒否するのか?あなたの組織から「中間管理職」を排除すべき衝撃の理由

From:福村崇哲 東京のオフィスより、、、

先日、出張帰りの新幹線の待合室でのこと。

隣に座っていた、少しくたびれたスーツを着た40代くらいの課長らしき男性と、 スマートな身なりの20代後半くらいの若手社員の会話が、 どうしても耳に入ってきました。

「君さ、来期からチームリーダーやってみないか? 上も期待してるんだよ」

上司は精一杯の愛想笑いでそう言いました。 しかし、若手の返答は、あまりにも冷ややかで、即答でした。

「いえ、結構です。今の業務で専門性を高めたいので、管理職には興味ありません」

上司の引きつった顔、、、 その場の空気は一瞬で凍りつきました。

あなたも、似たような経験、 もしくは似たような話を社内で聞いたことがありませんか?

「最近の若いやつは出世欲がない」 「責任感がない」

もしあなたがそう嘆いているなら、、、 残念ながら、その認識は致命的に間違っています。

彼らは責任感がないのではありません。 「割に合わないゲーム」に参加したくないだけなのです。

今日は、今まさに世界中で起きている 「Conscious Unbossing(コンシャス・アンボッシング)」 という、組織論のパラダイムシフトについてお話しします。

これを理解しないまま、従来のピラミッド組織を維持しようとすれば、 あなたの会社からは、優秀な人材から順に去っていくことになるでしょう。

なぜ、若手は「管理職」を拒絶するのか?
「Conscious Unbossing(意識的な脱・上司化)」とは、 従来の「管理職(ボス)」という中間層を意図的に排除し、 現場の自律分散型チームに権限を持たせる組織デザインの流れです。

なぜこれが加速しているのか?

理由はシンプルです。 「中間管理職」という機能が、現代のスピードに追いついていないからです。

上からの理不尽なノルマと、下からの突き上げに挟まれ、 自分の実務をする時間はなく、会議と調整に忙殺される。 それでいて、給料は責任の重さに比例して増えるわけではない。

賢い若手たちは、そんなあなたの背中を見て、こう判断しています。

「あそこには、僕の欲しい未来はない」

残酷ですが、これが現実です。 彼らにとって、管理職になることは「罰ゲーム」に見えているのです。

「上司不在」でも勝手に成果が出る組織の作り方
では、どうすればいいのか? 管理職をなくして、無法地帯にするのではありません。

「人を管理する」のではなく、「仕事を管理させる」のです。

これからの時代、生き残るのは 「命令する上司」がいる組織ではなく、 「自走するプロフェッショナル」が集まる組織です。

そのために、あなたが今すぐ着手すべき 「アンボッシング組織」への移行・3つのステップをお伝えします。

  1. 権限と責任のセット販売
    いちいち「上司の承認」が必要な仕組みが、若手のやる気を削ぎます。 予算の決済権、意思決定権を現場に降ろしてください。 ただし、結果に対する責任も同時に負わせる。 「自由」と「規律」をセットで渡すのです。
  2. 情報の完全透明化(オープンブック)
    上司がなぜ必要だったか? それは「情報が上層部にしかなかったから」です。 経営数字、利益構造、顧客の声を全てオープンにしてください。 判断材料さえあれば、現場は上司の指示を待たずに、正しい判断ができます。
  3. 「出世」以外の報酬システムの構築
    「管理職になること」だけが給与アップの道であってはいけません。 専門スキルを極めた「スペシャリスト」が、 管理職以上の報酬を得られるルートを作ってください。 これで、「管理したくないけど稼ぎたい」という優秀層を繋ぎ止められます。

時代は変わりました。

昭和・平成の「俺についてこい」というスタイルは、 もはや通用しません。

あなたがやるべきは、 部下を細かく管理することではなく、 「管理しなくても回る仕組み(環境)」をデザインすることです。

勇気を持って、手放してください。 それが、組織を次のステージへ引き上げる唯一の方法です。

福村崇哲

PS 誤解しないでほしいのですが、 「アンボッシング」は「リーダーシップの放棄」ではありません。

むしろ逆です。

一人ひとりが「自分の仕事のリーダー(CEO)」になることを求める、 非常にシビアで、かつエキサイティングな組織改革です。

あなたの会社は、 「指示待ち人間」を作りたいですか? それとも「自走するリーダー」を育てたいですか?

答えが決まっているなら、今すぐ組織図を見直すべきです。

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